因果応報という事について

因果応報というのが、絶対の法則であるというのはそうだと思います。
ただそれは、「自分の与えたものが自分に返ってくる」という事であって、法則自体は中立です。

これは、「自分の本心で信じている通りに世界が振る舞う」という事であって、自分の行いの報いを受けるとかそういう事ではありません。

過去生のカルマと言われるのは、自分ではどうにもならない「いつの時代に、どの国のどの地域で、どんな家庭に生まれるか」という事に関して、生まれついての格差を、理由付けする為に生じた考え方なのではないかと思います。

スピリチュアル的には、自分で生まれてくる場所を選んだという考え方もある様ですが、それは自分が学びたいことや成長したいことを成し遂げる為に、その場所に生まれることを選んだという考え方だと思います。
或いは、過去生で行った罪を償う為に、現生で辛い人生になる場所を選んで生まれてきたと考える人もいるかも知れません。

そういう考え方に関しては否定も肯定もしませんが、私は採用はしていません。

突き詰めていくと、カルマの法則ですら、「自分が信じているからその通りに現実が動いている」という事なのだというのが私の理解です。

もしかすると、物理法則すら、そうなのかも知れません。

カルマが清算されない限り治らないと信じていれば、その通りになります。

極端な話をすれば、本当に治ったと心の底から思えれば、病気は治ります。
それほどシンプルです。

ところが、様々な常識が邪魔をして、治らないという事です。

それは、医学的な常識であったり、スピリチュアル的な常識かも知れません。

過去生で悪事を働いたから、現生で酷い目にあっていると信じている人は、結構、沢山います。
そしてその通りの現実を体験します。

それが因果応報という事です。

因果応報という法則は変えられませんが、自分の思い込みを変えることはできます。
思い込みが変われば、現実も変化します。

理屈としてはそれくらい簡単な事なのです。

ところが、「思い込みを変える」というのが、そう簡単ではないので、皆さんなかなか現実を変えられない。
思い込みを変えるのが簡単では無いというのも、実は思い込みなんですが、なかなかそれを信じることができない人が多い。

と、言いますのは、「思い込み」というのも、人格を形成する重要なパーツなので、思い込みを変えるということは、人格が変わってしまうという事になります。
自我というのは現状を維持する事で保てる訳です。
人格が変わるということは、現在の自我が、別の自我に変わるという事、すなわち消えてしまう訳ですから、もの凄い抵抗をします。
自我を自分だと思い込んでいるので尚更です。

本来の自分は魂であり、自我ではないことが理解出来れば、自我が変化することにそれほど抵抗はないのですが、ほとんどの人は、自分を自我だと思っているので、その抵抗は凄いです。

基本的には、自分を愛することに取り組むのが良いのだと思います。
それが本当のプラス思考にも繋がります。

プラス思考をしようとしている多くの人が、無理矢理なプラス思考だったります。
本当は不安でしょうがないのに、プラス思考の振りをしているという奴です。

それは、自己否定であり、本当の意味でのプラス思考ではありません。

あるがままの自分を受け入れ、ネガティブもポジティブも拒絶せず、委ねる氣持ちを持つことが重要です。
それによって、自分自身に愛が満ちてくるものです。
愛が満ちれば、自然に考え方がポジティブに変わってきます。
それが自然なプラス思考です。

イメージも必要ありません。
まずは、自分自身を愛で満たすことです。
そうすれば、ヴィジョンを得たり、直感や閃きが来る様になります。

完全な受容性こそが、完全な能動性なのです。

自分でどうにかしようとするのを諦めて、神にすべてを明け渡すくらいの氣持ちになることで、奇跡が起きるようになってきます。

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