世の中、綺麗事だけじゃやっていけない面はありますが、だからと言って綺麗事を否定するのも辛いものがあります。
綺麗事が無くなると汚い事だけになってしまいますから、綺麗事は必要です。
でも、汚い事も拒絶しないで下さい。
綺麗な事を支えている汚い事もある
汚い事ばかりで綺麗事が無いのも辛い世の中だし、綺麗事ばかりで汚い事を拒絶するのは、生きにくい世の中ではないでしょうか。
綺麗に見える事象を支える為には、汚い事象も必要なんですよね。
綺麗事ばかり言っている人って、自分のその綺麗な生活を支える為に行われている汚い事は知らないふりをするんですよね。
自分は綺麗な事しかやっていないとしても、その生活が成り立つ為には、裏では様々な汚い事をやって頂いている方々の存在がある訳です。
汚い事無しで世の中が成り立つなら、その方が好ましいが
汚い事をせずに成り立つ世の中になることが好ましい事ではあるのですが、現状の人類はそこまで意識が進化していません。
ですから、一定の汚い事が無いと世の中が成り立たないのです。
そういう意味では、自分が手を汚さなくて済む用になっていることに対しては、一定の感謝の氣持ちは有っても良い様な氣がします。
それはともかく、綺麗事と汚い事のバランスが大切なのであって、綺麗事だけというのも汚い事だけというのも半分なんですよね。
例え話
原生林を美しいと感じる人は多いと思います。
全体的に眺めれば、その通りです。
でも細かいところを観ていけば、腐った落ち葉、動物の死骸や排泄物等がそこら中に散乱しているわけです。
それらをウジ虫が処理していたりします。
それがら汚いからといって、汚いものを全部取り除いたら、自然のサイクルが成り立たなくなり、原生林は崩壊してしまいます。
汚いものも含めて、原生林を維持する為に必要であるという事です。
綺麗事と汚い事の相互作用で世の中は成り立っている
世の中も似た様なものです。
汚い事も誰かがやらなくては世の中が成り立ちません。
もしかしたら自分が汚い事をやる担当にならざるを得ないこともあるかも知れません。
もちろん限度の問題はあります。
限度を超えたら、汚いとかそういうレベルでは無く、人でなしになるかも知れません。
でもその線引きもなかなか難しい面はあります。
自分に取ってどこまでならセーフで、どこからはアウトかという事について考えておくことは必要かも知れません。
またアウトなことでもやらざるを得ない事もある可能性も有るわけです。
どういう目的で行うかで意味合いが変わる
それはさておき、汚い事であっても、どういう目的で行うかで、意味合いが違ってきますよね。
仮に私利私欲のためだけにやるのであれば、その行いが綺麗事に属することであっても、人の道に沿っていないこともあるでしょう。
また目的の為なら手段は選ばないというのも違います。
この辺のバランス感覚も大切になります。
綺麗事は大事だけど、でも汚い事も頭から否定しないということは大切なのではないかとと思います。
全体をトータルで観る
世の中って、白黒だけでは無く、その間のグレーゾーンの方が圧倒的に大きいですから、その辺は臨機応変に判断して、全体として上手くまとまる様に判断するという観点も忘れないでいたいものです。
綺麗事の為に悪化してしまう状況もあれば、汚い事のお陰で改善することもあります。
物事の表面や枝葉の部分だけ観て、良いだの悪いだの判断しても見誤る事も多いですから、俯瞰で物事を捉え、長期的な観点も忘れず状況を見極めて下さい。
