簡単に決めつけるのは、自分の体験や知識が全てだと思っているのと変わらない
自分の体験した事だけが全てでは無いなんて当たり前だし、わざわざ書く必要があるのか?と思われる人もいるかも知れません。
でも、無自覚でそれをやっている人が多いのが事実です。
人の話を聞いた時に、条件反射的に、そんなことある訳が無いとか、嘘に決まっている等の決め付けをしている人って案外多いのです。
それって、自分が体験した事や学んだ事だけが全てだと思っていることと、同じことなんです。
人の話を簡単に信じ過ぎるのも問題はあるのですが、自分の知識だけで真偽を判断してしまうのも、また問題が起きるかも知れません。
世の中には自分の知らないことの方が多い
世の中には自分の知らないことの方が多いということを理解しておくことが重要です。
中途半端な知識や経験だけで決めつけてしまうことで、取り返しの付かない事が起きてしまう可能性もあります。
正しいと思えることでも、間違っている可能性がある事を念頭に置いておくことで、ほぼ間違いない事でも裏を取る習慣を付ければ、より正確な状況判断が出来る様になるものです。
学校で習ったことも絶対視すべきでは無い
学校で習ったことも、絶対視すべきでは無いという事もあります。
習った当時は正しいとされていることでも、時代が変われば間違いとされることは意外に多いものです。
歴史や科学方面では特に多いかも知れません。
数年程度の差なら、そこまで大きな差はないでしょうが、20年前に習ったことと現在の学生が習っている事には大きな差があるかも知れません。
それだけでなく、学校では基本的なことのみ教えるので例外についてまで習わないことも多いです。
メンデルの法則
例えば、中学校の理科で習う遺伝子関連の内容でメンデルの法則があります。
その時に、血液型の遺伝の事も習うのですが、それによると、AB型とO型の親からは、A型かB型の子供しか生まれないと教えられます。
実際に、ほとんどの場合はそうなのですが、そうではない事もあるのです。
希血でシスAB型というAB型があるのですが、その場合、O型との間に生まれるのは、AB型とO型の子供になります。
またシスAB型とA型の親からは、AB型かO型の子供が生まれます。
通常の組合わせでは、A型、B型、AB型の子供になりますが、O型は生まれません。
これを知らなくて、学校で習った事だけが正しいと思い込んでいると、通常の組み合わせからは生まれない血液型の子供が生まれたら、男性が女性に対して、自分の子供ではない!誰と浮氣したんだ!という決め付けか、或いは、病院が取り違えたんじゃないのか!という決め付けになります。
シスAB型の存在をしていれば、もう少し冷静になれますし、遺伝子検査で確認してあら判断しようという流れになりますよね。
他にも別のタイプの希血も存在していますし、突然変異やキメラで、通常ではあり得ない血液型が生まれることもあるので、メンデルの法則で習ったことを絶対視するのは危険です。
滅多に無いこととは言え、それで一方的に奥さんを浮氣だと責め離婚に至るケースもある様です。
こういうのも自分の知識が絶対だと思い込んでいるという事です。
或いは、学校で習った事は正しいという思い込みでしょうか。
テレビで言ってたから正しいのか?
他にもテレビで言っていたらからとか、上司や親が言っていたからというのもありますね。
何かの事件で容疑者が逮捕されたと報道されると、その容疑者を犯人と決めつけて非難します。
あくまでも容疑者であって、犯人とは限らないのに、何故、決めつけるのか?
そもそも容疑者の段階なので、個人情報を報道するメディアにも問題はあるのですが、テレビで言ってたからと無条件で信用する視聴者にも問題大ありです。
冤罪が無くならない訳です。
また誤認逮捕と分かっても、逮捕された人の信用の回復の為の報道はしませんから、人生滅茶苦茶ですよ。
どう責任取るのでしょうね。
なぜ、警察発表や報道をそこまで信用できるのか、それが私には疑問ではあります。
常にそれは本当なのだろうか?と疑問を持ち、決めつけることを避けることで、仮に誰かを訴える場合も、何重にも証拠を取ることとで、無実の他者を陥れてしまう事を避けることができます。
人違いで訴えるとか最低ですからね。
注意深く裏を取ることは巡り巡って、自分を守ることにもなります。
信じず疑わず
信じず疑わずという心持ちで、世の中を観ることで、より正確な状況判断をすることを心がけて下さい。
自分が知っている事だけが全てでは無いと常に認識していることが、より良い現実を創造する為にも重要です。
ただし、これは知識や体験の否定ではありません。
むしろより多くの体験や知識を得ることを推奨しています。
様々な情報を得ることで、判断の正確性が高まりますから。
ただ、それでも自分の体験や知識が全てでは無いという謙虚さを忘れないことが重要であるということです。
多くの事を知れば知る程、自分が本質的なことは何も知らないことを知って愕然とするものですが、中途半端に知識がある人程、自分は何でも知っている様に錯覚しがちなので、それを避ける為に、より多くの体験や知識を得る為に常に学習することを続けることが大切です。