世間的には、目標を持つのは良いことで、欲望は良くない事みたいなノリですよね。
でも、それをちょっと疑ってみるのは良いかも知れない。
個人的には、目標って「頭で考えたもの」で、欲望って「心から湧いてくるもの」って感じがします。
欲望が元にあって、それを頭で考え直したものが目標なのかな?
まあ、欲望だってエゴまみれだと、ろくでもないものになるから、欲望に従えば良いってもんでもないのだけど、本心に近いのは欲望の方だと思うんだよね。
それを世間的な常識に基づいて、目標というものに変化させているというか。
だから、目標って本心から遠くなる。
目標を設定してそれに向かって努力する事は素晴らしいと刷り込まれているから、それに疑問を持つことも少ない。
でも目標もエゴの産物という事。
目標を持つ事は委ねる気持ちを拒絶する事にも繋がりますからね。
エゴレベルの狭い視点で持った目標は、本当の自分の人生にとって好い影響なんてほとんど無いと思われます。
委ねる為に必要なのは、目標の放棄でしょうね。
結局ね、目標を持つってことは、その目標は今は達成してないっていう宣言なんですよね。
既に実現している事を目標にはしないよね?
だから、目標を持つことそのものが、実現を妨げているんだよ。
目標を放棄する事が、現実化の要件だったりするのはそういう事です。
でも、なかなか目標を放棄するってできないよね。
怖いもんね。
目標を放棄なんかしたら、現実が彷徨い出すって信じ込んでいるからさ。
それも思い込みなのに。
繰り返すけど、目標を持ち続けている間は、現実化は不可能です。
目標を持ち続けているということは、目標は達成できていないって宣言し続けている事と同義だから。
だから、目標なんて捨てて、いまここに在る事にだけ集中すればいい。
その状態は無心だから、宇宙とシンクロする事になり、天命に沿った現実が動き出すから、その現実の流れに沿ってやることをやっていくだけで、全てが上手く流れていく。
成るように成る事が、私達の最善最幸の人生であると理解し、それを受け入れる事でしょうな。
エゴにどっぷり浸かっている人からしたら、目標の放棄なんて、人生の放棄と同義にしか聞こえないだろうけど。
くどいようだけど、そのエゴこそが、幸せな現実を妨げている張本人だからな。
自分が邪魔さえしなければ、現実は全てが収まるべき所に収まり、とても上手く流れていく。
上手くいかないのは、自分が現実をコントロールしようとする事で、現実の流れを邪魔をしてるからだ。
目標設定というのは、現実をコントロールしようとしている気持ちそのものだからね。
だから目標を捨てましょうって話になる訳です。
目標を捨てることで、その都度、湧き出す純粋な欲望というのが生じてきますが、それには従うことです。
純粋な欲望は魂からの衝動ですからね。
まあ欲望という言葉に拒絶反応を起こす人もいるだろうから、欲求という言葉に代えようか。
欲求に従うと言っても、人様に迷惑をかけるような欲求には従っちゃダメですよ。
迷惑の程度にもよりますけど、少なくとも反社会的な欲求には従ってはいけない。
それは純粋な欲求ではなく、エゴにまみれた利己的な欲求だろうし。
人間本来の欲求というのは、利他的なものです。
それが自分にとっても、良い結果を生むという事です。
いまここに在る状態から湧き出してくる欲求なら、利他的な欲求だから問題ないです。
なぜなら、いまここに在るなら自己と他者の区別など存在しないことを理解しているから。
それと、自分が豊かになるという欲求は別に利己的な欲求という事でもないと思いますから問題ありません。
得た豊かさを利他的にも使えば良い訳ですからね。
豊かさを自分の為だけに使うというのは、利己的な欲求ですから、多分、あまり良い結末にはならないと思いますが、豊かさを自分の為だけで無く、他者の為にも使うなら、更に豊かになっていくと思います。
また、利他的な欲求イコール自己犠牲ではないですから、そこのところも誤解はしないでくださいね。
先にも述べた様に、自己と他者の区別はないので、自己を犠牲にするというのは、他者もないがしろにする事です。
自分にも他者にも良い事を行って豊かになる道は無数にある。
商売するにしたって、素晴らしい商品やサービスを適切な値段で提供するなら、それは利他的な行動でもあり、自分も潤う訳ですから。
くその役にも立たない商品やサービスを巧みな営業トークで売りつける様な商売とかはダメだけどな。
SEO関連の業種で電話営業かけてくる様なところとか、酷いもんだよ。
詐欺まがい会社の多い事な。
それはさておき、今までは、そんな商売でも儲かっていただろうけど、これからはそんな商売は淘汰されていくでしょう。
世の為人の為そして自分の為でもあるっていう仕事を選ぶ必要がある。
だからって利他的な仕事というのを難しく考える必要はありません。
例えば、とっても美味しいラーメン屋さんとかだって、利他的な仕事だよね。
ラーメンに限らずだけど、美味しいものを食べると幸せな気持ちになるからね。
まずいラーメン屋さんに関してはノーコメントで。
まあ、お客様が喜んでお金を払って下さる仕事なら、それは利他的な仕事だし、世の中を維持するのに無くてはならない仕事も利他的な仕事だよね。
目標を放棄する話から、えらく話がそれました。
欲望に従って利他的な仕事を選択するって事でしょうな。
そして目標は捨てること。
私の仕事で、技術レベルを上げたいって思うのは欲望であって、目標じゃ無いです。
技術レベルを上げる事を目標にしてしまうとおかしなことになる。
欲求は想いだけど、目標は思考だからな。
それと純粋な欲求に従って行動するけど、結果には執着しないことも大事です。
執着するって事は委ねてないからね。
こうなりたいな、でも、なれなくてもそれはそれ、成るようになるのが一番だっていう位の気持ちが、丁度良いバランスかも知れませんね。