「信頼しても信用するな」という言葉は、ビジネス界隈ではよく聞かれる言葉だそうですね。
意味合い的には、「人間的には信じても、物事をやってもらう事に関しては、全面的に信じるな」という様な感じでしょうか。
矛盾する様に感じるかも知れないが矛盾はしていない
人間的に信頼出来るのに信じるなとは矛盾しているのでは?と思われる方もいるかと思います。
でも矛盾はしていません。
それはどういう事なのか
どれだけ素晴らしい人であってもミスをすることはありえますよね。
相手を疑う訳ではないけれども、重要な案件の場合は、二重三重のセーフティー対策を立てておく事は必要だという事です。
ミス以外にも、急病になるとか事故や事件に巻き込まれるとか、信頼している人でもどうにもならない状況というのは起きえますからね。
人は信じるが、その人の行動の結果までは全面的に信じないこと
人そのものを信じることは大切だけど、その人の行う結果までは全面的に信じないことは、お互いの関係の為にも大切ではないでしょうか。
セーフティー対策をしているのが相手にバレると、自分のこと信じてないのか?!と怒られそうなので、何事も無ければバレない様にしておく事は必要でしょう。
不測の事態が起きれば、セーフティー対策が発動しますのでバレてしまいますが、それはそれで仕方がありません。
セーフティー対策のお陰で相手の人も守られる訳ですから、相手はあまり良い氣分じゃ無いかもしれないけど、ある程度納得はしてくれるでしょう。
ネガティブな見方ではなく、事実に基づいた対策
人間は必ずミスをするものだから、ミスが起きても大丈夫な様にあらかじめ二重三重の対策をしておくなんて、なんてネガティブなんだとか思う人もいるかも知れませんが、これはネガティブな考え方なのではなく、事実に基づいた対策です。
自分の事も信頼しているけど信用はしない
若干話がずれますが、私は車のキーは複数予備を持ちでかけます。
メインキーホルダーはチェーンで物理的にベルトループに繋げているので落とすことはほとんどあり得ないのですが、想定外の出来事などというのも、案外起きるものなので、予備を持っていれば安心ですからね。
自分の事も信頼はしているけど信用していないという訳です。
信用し過ぎない事が危機管理でもある
実際、セーフティー対策によって助かったことがあります。
キーホルダーをチェーンで繋げているので、ほとんどあり得ないはずのキーを落とすという失策をやらかした事があるのです。
キーホルダーはチェーンで繋がっているのに、キーを付けている部分が壊れてキーを落としました。
キーホルダーをチェックしていなかった私の落ち度ではあるのですが、そんなところが壊れるというのは想定外でした。
でもスペアキーを持っていたので、特に慌てる事も無く帰宅できました。
こんなこともあろうかと!という言葉がぴったりの状況でした。
それが危機管理という事なのだと思います。