多くの場合、過去や現在を当てるのは記憶を読んでいるだけであり時間を超えて過去を観ている訳ではない
自分しか知らない、自分の過去や現在のことを言い当てられると、その人の未来予知も当たると思い込む人が結構いる様な氣がします。
過去や現在の状態を言い当てられて驚くことまでは理解できるのですが、なぜ、それが「未来の事も当てられる」と変換されてしまうのかは、私には理解できません。
過去や現在のことというのは、既に起きていることですから、記憶を読むなり、話している時に思い出している思考を読める能力がある人なら当てることは可能です。
それは時間を超えて過去を観てきたのではなく、人の記憶を読んでいるだけです。
もちろんそれでも凄いことには違いないですが、他者の思考を読めたからといって、未来予知が出来るはずはありません。
時間を超えて過去をみたから分かったと誤解してしまっているから、時間を超えて未来を観たと言われて信じてしまうのかも知れませんが、それは考えが足りなさすぎではないでしょうか。
未来は決まっていない
なぜなら、未来は決まっていないからです。
もっと正確に表現するなら、想像可能な未来が全て存在しているので、仮に未来を観たとしても、それは1つの可能性に過ぎず、別の未来を選択すれば違う未来を体験するということです。
時間を超えられる人が垣間見た未来の図も、たくさんある未来の中の本流を垣間見たという事であって、何かの弾みで別の未来の流れに変わる可能性は充分にあるのです。
思考を読んで相手の行動を読むことと、未来予知は意味が違う
他人の思考を読んで相手が何をしようとしているから分かるだけですから、未来にどうなるかを当てることはできませんよね。
例えば格闘技をしていて相手がどんな攻撃をしようとしてるか読むという様な形で役に立つことはありますが、それは未来を当てているのとは、若干、意味が違います。
このままの流れでいくと、こうなる可能性が高いというのを読むのが未来予知
未来予知が可能であることそのもは否定はしません。
「このままの流れで行くと、こうなる可能性が高い」ということまでは言えますし、その見立て通りになることも多いものですから、そこまで読めて当てることができたのならば、未来予知をしたと表現しても嘘ではないとは言えるでしょう。
また希に存在する本当に時を超えて過去や未来を垣間見ることの出来る能力のある人の予知なら当たる可能性は高くなります。
でも、先に述べました様に、未来は決まっていませんから、絶対的に予知の通りになるという事はありません。
このままの流れでいくと、こうなる可能性が非常に高いという事であり、おそらくその通りになる事が多いのですが、在り方を変化すれば別の未来を選択する事は可能です。
在り方が変わらなければ、予知の中にでてきた行動だけを変えても、枝葉の部分が変わるだけで根幹の部分は変わりません。
未来予知の例え話
割と広めだけど、ある部分で突然急カーブになっている道路があるとします。
地元の人はよく知っているので、ちゃんとスピードを落とすので、事故を起こすことはほとんどない道です。
その道路を他県ナンバーの車がかなりスピードを出しているのを地元の人が観たとしたら、これは事故るなぁと思いますよね。
そしてその予想通りカーブを曲がりきれずに事故が起きたとします。
こういうのは未来予知とは言わないでしょうが、でも未来を当てている訳ですよね。
未来予知というのは、超感覚的知覚レベルの情報を用いた予想だと考えてください。
通常の感覚では分からない情報を得る事が出来る為、一般人からすれば、未来予知にしか思えない様な予想をする事が出来るというだけのことなのです。
仮に、氣の感覚が分かれば、あまりに氣配がおかしい車をみたら、その車が事故る可能性が高いことが分かります。
氣の波動による予測の体験談
実際に、あの車は事故を起こすぞと思った氣配の車に遭遇した事があります。
その車は私の車を追い抜いて行ったのですが、しばらく進んだら例の車が中央分離帯に突っ込んで車が大破していたという事はよくあります。
氣の感覚が分からない人からすると、予知能力か!と思われるかも知れませんが、それほど大したことではありません。
氣の情報からの推察に過ぎないのです。
ですから、予想通りにならないこともある訳です。
急カーブの例で言えば、圏外ナンバーの車の運転士が、超絶テクニックの持ち主で、ドリフトして難なく急カーブを抜けていく可能性もありますから、その場合は予想は外れますよね。
超感覚的知覚による情報からの予想も同様に外れることもある訳です。
予知された通りの未来を、自分で引き寄せている可能性
仮にこれまで100%当てた人でも次も当たるとは限りません。
でも、その予知能力者を信じてしまっていると、予言者の予知通りの自分が現実を引き寄せてしまう可能性はあります。
因果関係が逆転してしまうのです。
ですから、未来を断言する様な人というのは、個人的には嫌いです。
意図的かどうかはともかく、相談者の未来を操作してしまうからです。
ところが相談者は、予知能力者の予知が当たった!と思い、より信じるようになるという悪循環に陥ります。
そうではなく、信じ切ってしまうことで自分で予知能力者が言ったとおりの現実を引き寄せているという事を強調したいと思います。
それでも良い未来を信じ込ませる人なら良いですけど、不安を煽って、それを回避するためには、これを買う必要がある等のやり口で法外なものを購入させたりする悪徳な人もいます。
自分で考えることを放棄してしまった相談者にも問題はあるけれども、そこにつけ込んで好き放題やるのは如何なものかとは思います。
思考停止している人を叱咤激励し、自分で考える様に仕向けるのが、私達の様な者の役割のはずなのに。
未来を断言する人は避けること
過去や現在の様子を当てることと、未来予知は全く別の話ですから、過去や現在を当てて信じ込ませて、良くない未来を語り、不安を煽る手口には充分注意してくださいね。
本当に素晴らしい予知の力者は、未来は決まっていないという真実を話しますし、あくまでもこのままいくとこうなる可能性が高いから、こういうところは変えた方が良いですよ、という方向で話をしてくれるはずです。
未来を断定する人は、宇宙の真理なぞ、全く理解していない人なので、信じるに足る相手ではありません。
世間的には、断言する人の方が信用されて、真実を話す人は断言しない為に自信無さそうに見えてしまい流行らない傾向がある様ですが、愚かなことだと思います。
断言しまくる人は信用してはいけない
色んな事が理解出来てくると断言なんて出来ないことが分かるものです。
恥を承知で告白すれば、私も駆け出しの頃は断言に近い言葉を使う事が多かったです。
今となっては黒歴史ですが、レベルが低い時は自分が何も分かっていないことが分からないから、妙に自信に溢れているのですよね。
今から思えば過信も良いところなのですが、その当時は自分は凄いと本氣で想っていたものです。
今の方が遙かに能力は高くなっていますが、断言することはあまりしなくなりました。
別に自信が無いということではありませんよ。
断言できる方がよほど物知らずだと理解しているだけです。
科学的に証明されたから絶対的に正しい?
100年後もそれが科学的に正しいと判断されると言い切れるのか?
ほんの10年前に正しいとされた常識が、今じゃ否定されている様なことも多々ありますからね。
物を知らない人程、断言する傾向があるということは覚えておかれると良いと思います。
本当に自信が無くて断言できない人もいるので、その辺は注意は必要ですが、断言しまくる人を無条件で信じることは避けて下さい。
断言できることを断言できないのは自信がないからだろうけど、断言できる事では無いことまで断言するのは、無知以外のない物でもないですから。
世界の未来は人類全体の集合的意識にそって決まる
自分が体験する未来の現実は現時点では決まっていないということは確かです。
でも世界の未来の枠組みの中での自由意志の範囲からは逃れられません。
世界の未来は、人類全体の無意識レベルの思考の総意に沿って流れていく感じなので、能力のある人なら相当な精度で予知できるとは思います。
ですから、ある場所である事件が起きることは避けられないかも知れません。
でも、誰が加害者や被害者になるかは、自分の在り方次第で変化するという事です。
また、世界の未来も「このままいくと、こうなる可能性が高い」という範疇を超えることはありません。
ただ、個人レベルならまだしも人類全体の集合意識を変化させるのはなかなか難しいので、実際にその通りに流れていく事が多いのも事実です。
世界を明るい未来に繋げるにはどうするか
どうすれば世界を良い未来に繋げられるかという事ですが、1人1人が笑顔と感謝を忘れずに、楽しく人生を過ごせる様に心がける事だと思います。
他者を変えることなどできませんが自分を変える事は可能です。
世界の未来は集合意識ですから、1人1人が変われば集合意識も変化していきます。
自分1人くらい変わった所でどうにもならないと思って何もしないなら、それは世界の未来の足を引っ張る事になります。
自分の在り方を変える事で、その波動が周囲の人に伝わり、それが更に周囲に拡がるという好循環でのみ、世界を変える事ができます。
世界を変えるために行動をしている人は確かに沢山いますが、在り方が怒りのままでどれだけ行動しても、世界は変わりません。
怒りからの行動は更に怒りを強めるだけです。
世界がこんな状態なのに、笑顔や感謝でいられるはずがないと、私達の様な主張をする人間を誹謗する人も中にはいるでしょうが、だから世界が変わらないのです。
まず自分が笑顔を感謝でいられるように在り方を調える事です。
私がこのような仕事をしているのも、笑顔や感謝の人を増やすサポートをしたいからです。
笑顔と感謝からの行動が、幸せの波動を世界に拡げていきます。
それが世界を明るい未来に変えて行く事に繋がります。