視覚ばかりに注意を払っているのを修正すること
多くの人が、周囲の状況を把握する時、視覚優先で生活されていると思います。
その補助として、聴覚、嗅覚という感じでしょうか。
味覚は食べる時だけなので、周囲の状況を把握することには使わないのは当然としても、体性感覚(皮膚感覚、深部感覚、内臓感覚)にはあまり注意を払っている人はいない様な氣がします。
確かに体性感覚で周囲の状況を把握するのには限界があるのですが、それでも肉体を把握するためには、体性感覚にも注意を払っておくことは大切です。
体性感覚は氣の感覚に通ずる
氣配の変化は視覚や聴覚では捉えることができません。
でも体性感覚に注意を払っていると、その感覚の変化で、氣配の変化を察知できる様になってきます。
氣の感覚は魂レベルの感覚なので、体性感覚で氣配の変化を察知できるからといって、肉体の感覚が氣の感覚という事ではありません
でも、潜在意識は常に状況に応じて、肉体感覚の変化として氣の情報を伝えてくれているので肉体感覚の変化に注意を払う事で氣配の変化を察知できるという事です。
危険な氣配を察知すれば、皮膚に嫌な感じが表れたり、内臓が嫌な感じを受けたりするものです。
後はその情報を注意深く拾えば、周囲の氣配の変化を察知できる様になるものです。
危険回避だけでなく、良い出来事の兆しのキャッチにも使える
これは危険な氣配に限らず、自分にとって良いことが起きる氣配なども、心地よい感覚が出るので察知できます。
ただし、非常見微妙な変化なので、注意深く体性感覚を感じていないと見落としてしまうのです。
偶に、良い出来事が起きそうなとき、背中に電流が走るような感覚が出たという様な体験をされたことはあるかと思います。
要はあの感覚の微妙なバージョンだと考えて下さい。
あそこまで強い感覚が出れば見落とすことはありませんが、そこまで強い変化が出ることは希ですから、やはり注意深く体性感覚の変化を感じていることが必要です。
心情を表す言葉は、体性感覚や味覚になぞらえられているものが多い
心情を表す言葉が、体性感覚や味覚になぞらえてある事が多いことに氣付いている人も多いかも知れません。
温かい、冷たい、痛い、重い、軽い、甘い、しょっぱい等。
心情を表す言葉と氣配というのは一致しているので、その影響で、心情を表す言葉が体性感覚や味覚になぞらえられる様になったのでしょう。
味覚で表現される雰囲氣、例えば甘い氣配等は、体性感覚で甘さを感じる訳ではありませんが、何となく理解はして頂けるのではないでしょうか。
氣配を察知する能力を高める為に
周囲の状況を主として視覚と聴覚で認識するのは当然なのですが、そこに体性感覚の変化を加えることで、氣配を察知する能力を高めることが出来る様になります。
要するに空氣を読める様になるということです。
空氣を読んだ上で、それに従うか、無視するかの選択権は自分にあります。
でも、空氣が読めないまま氣付かず無視するのと、空氣を読んだ上で、無視して自分を通すのとでは、その後のフォローに差が出ます。
その場は、自分の主張を通すけど、他の面はフォローしておく等の配慮ができる訳です。
体性感覚に注意を払うことをやってみましょう
それはさておき、視覚だけに頼るのではなく、体性感覚にも注意を払っておくことで、危険回避能力はかなり高まりますので、ぜひ、やってみてください。
電車に乗ろうとしたら、すごく嫌な感じがしたので、その電車をスルーして次の電車に乗ることにしたら、さっき乗るはずだった電車が事故にあった等の様なことは、よく聞く話です。
いわゆる虫の知らせ的なことですが、そういう感覚を意識的に高めることができるということです。
もちろん、すぐに分かる様になる訳ではありませんが、体性感覚に注意を払っていないと、いつまで経ってもわからないですから、とりあえずやってみることは大切です。
体性感覚を感じる時の注意点
体性感覚を感じる時は、身体に集まっている外界の情報(視覚、聴覚、嗅覚当)も含めて感じる様な感じでやってください。
肉体内部の状態にしか注意を向けないという様なことは避けて下さい。
そうしないと肉体周辺しか感じられなくなります。
現実世界の情報が集約されているのが肉体なので、それを最大限に感じ取る為に、身体の変化を感じるということです。
肉体内部の微妙な変化に氣付くことで氣配の変化を察知できる
体性感覚の変化にも注意を向けることで、通常の感覚を超えた様々な情報も認識出来る様になってきます。
例えば、危険な氣配を身体が察知すれば、鼓動等に変化がおきます。
要は交感神経優位な状態に身体が変化しはじめるのですが、鼓動の変化はともかく、それ以外は体性感覚の変化に注意を向けていないと把握できません。
熱感、痛感、伸縮感、圧迫感等の感じで把握できると思います。
危険な氣配を感じた時の変化は、交感神経優位側に振れるとは言え、微妙に振れるだけなので、体性感覚に注意を払っていないと見逃します。
ほんの少し鼓動が早くなり、少しだけ血管が収縮して、若干皮膚の温度が下がる等の変化は起きるのですが、微妙である為に、仮に変化に氣付いても、氣のせいで済ませてしまい、せっかくの情報を活かせず、そのまま危険な場所に突入してしまうという事が多いのでしょう。
体性感覚を通して外界を把握する感じ
外界の状態を含めて、体性感覚を感じているという認識が無いと、外界の感覚を閉じてしまうので、その点は注意が必要です。
外界の情報は肉体に集まっているのに、その情報を脳が無視をしてしまうので、あまり感じられなくなってしまうのです。
どの情報を認識するかは、自分の心持ち次第ということです。
コツとしては体性感覚を通して外界を把握する様な氣持ちでいると上手くいきやすいと思います。