仙骨を把握しておくことの重要性
動作を行う時に仙骨を感じながら行う
身体の重心はだいたい仙骨辺りですから、動作を行う時に仙骨を把握しておくことは大切です。
仙骨を把握して動作するのと、把握しないで動作するのとでは、動きの滑らかさも全然違います。
動作を仙骨基点にする様な感じで
すべての動作を仙骨を基点にして行う様な感じにします。
例えば両方の腕を同時に動かす場合でも、仙骨を把握しながら動かすと、体幹部も使って繋がった感じで動かすことができます。
仙骨を把握せずに両方の手腕を動かすと、肩から先をバラバラに動かしているだけになります。
外から見た感じは大差ないでしょうが、氣の動きは全く違いますし、腕だけを動かすのと体幹部も使って動かすのとでは、疲労度も違います。
何か重めの物を持ち上げる時でも、仙骨を意識して持つと、全身で支える感じになりますが、仙骨を意識しないと腕や肩周りだけに大きな負荷がかかり、余計に重く感じたりするものです。
補足
腕を使う時は胸骨も意識しておくと滑らかな動作になります。
仙骨からの力が背骨から肋骨に伝わり、肋骨を通して胸骨に集まり、そこから鎖骨、肩甲骨、そして腕と伝わっているからです。
感覚的には、鎖骨から腕が始まっている様な認識にすると動きも変化します。
重力を意識する
重心が仙骨辺りですから、重力を感じやすい場所でもあります。
因みに重力は天体の引力と天体の自転による遠心力との合力です。
身体も引力を生じていますが、惑星の引力に比較すると極小さいのであまり考えなくて良いです。