雨は悪い天氣なのか?
雨のことを天氣が悪いという人が多いですが、その表現はどうなのか?と思います。
大氣の状態の変化に過ぎません。
雨が降らなければ、水不足に陥ります。
人は水が無ければ生きていけない訳ですが、水の供給源は雨という気象現象です。
梅雨は大切な氣候
梅雨の時期とかは、鬱陶しい季節と言う人が多いです。
梅雨の時期は、氣温の上昇も伴っているので、不快指数は確かに高いですが、梅雨は非常に大切で有り難い季節ですから、鬱陶しい季節というのは梅雨に対して失礼です。
梅雨の時期って、紫外線が最も強い時期ですよね。
その時期に雨が多い事で、紫外線の量をだいぶ減らしてくれているわけですし、この先、夏場になって水の消費量が増える前に、水をたくさん用意してくれている天候でもあります。
梅雨の時期に充分に雨が降らないと、夏場に水不足になって取水制限になる地域が時々出てきますよね。
晴れは良い天氣なのか?
晴れを良い天氣というのも違いますよね。
氣持ちが良い天氣というのは理解は出来ますけど、晴れを良い天氣と言ってしまうと、雨は悪い天氣になってしまうという事なのでしょう。
晴れを良い天氣という人は、日照りが続いて水不足に陥って、空氣が異常に乾燥していても、まだまだ晴れ続けている状況でも、良い天氣と言えるのでしょうか。
おそらく、そういう状況では、これまで雨を悪い天氣と言っていたのに手のひら返しで、雨を恋い焦がれている事でしょう。
そして実際に雨が降れば、恵みの雨とか言い出す始末です。
手のひら返しで恵みの雨と言い出す
今まで散々雨の事を、鬱陶しい天氣だの、悪い天氣だのと悪態をついておいて、晴れが続いて水不足になると、雨の事を恵みの雨というのは、非常に身勝手な思考です。
おそらく無自覚でやっていることなのでしょうが、こういう日常の状況に対する条件反射的思考に氣づく事すら出来ないと、自分の思い込みを変えて行く事は不可能でしょう。
個々の天氣に良い悪いはない
天氣は大氣の温度や湿度、氣圧等の変化による一連の氣象現象であり、その流れの一部を切り取って、名前を付けているだけです。
晴れは晴れだし、雨は雨です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
それに対して良いとか悪いとかいうのは、昼夜のサイクルに対して、朝は良い時間帯、夜は悪い時間帯って言ってる様なものですよ。
天氣に良い悪いがあるとするなら
仮に天氣に良い悪いがあるとするなら、中長期的に捉えた時の晴雨の割合の乱れや氣温の異常、台風等の災害レベルの天候位だと思います。
ただ、それも良い悪いという価値判断とは、若干、意味が違う氣はしますね。
天氣に対する条件反射的思考に氣付くことを、自己観察の入り口にする
天氣に対する好みは有って良いと思いますが、良い悪いという価値判断をするのを止めてみてください。
天氣に対するご自身の言動に注意を払うことで、自分が条件反射的思考をしていることを自覚するきっかけになります。
天氣に対する自分の言動を観察するのは、対人関係での言動を観察するよりやり易いですから、自己観察の入り口としては入りやすいです。
それに、天氣に対する言動すら条件反射的であるなら、その他の生活全般の条件反射的思考を改善するのは不可能です。
ですから、まずは天氣に対する条件反射的思考に氣づく事をやってみてください。
それを突破口として、日常生活全般に自己観察を拡げていってください。